事案の概要
妻の暴言、生活の乱れを見かねて子を連れて別居した夫からの依頼をいただきました。
ご依頼をいただいた際には、妻が親権の取得を希望しており、また、面会交流調停を申し立てていたため、夫は、子の親権を取り、今の生活を守るためにどのように対応したらよいか分からないと不安を訴えておいででした。
弁護方針
この事案では、夫・妻双方が親権の取得を希望していました。
夫は、離婚調停、離婚訴訟になっても親権を取得するとの強い希望があったので、当初より、子の親権を取るために必要なことは行うという方針で臨みました。
解決結果
面会交流調停については、子の生活状況に配慮しながらの実施を求め、実際に調停中に双方が合意できた条件での面会の実施を重ねました。
また、並行して、粘り強く協議を行い、結果として夫の納得のいく形での面会交流条項を作成することができました。
離婚については、離婚調停を申し立てましたが、妻の親権取得に対する要求が強いために離婚訴訟となりました。
離婚訴訟の段階では、面会交流の実施を積み重ねており、また、夫の日々の子育てに対する努力の結果もあり、これらを訴訟において丁寧に主張することで、仮に判決になったとしても夫が親権者として認められるだろうという状況を作ることができ、妻が訴訟の途中で親権の取得をあきらめる結果となりました。
モラハラについても、証拠となる写真や音声等を訴訟に提出した結果、妻は最後まで認めなかったものの、夫に対して200万円の離婚慰謝料が発生するとの裁判官の示唆があったため、結果として離婚慰謝料を支払わせる結果で和解することができました。