配偶者のアルコール依存症・ギャンブル依存症に悩まれている方はたくさんいるのではないでしょうか。
離婚したいけどどうすればいいのかわからない
相談件数1000件以上の離婚に強い弁護士が解説します!
目次
1. 依存症ってどういうもの?
人には誰しも好きなものがあるでしょう。
それがアイドルだったり、アニメであったり、ゲームであったりと人それぞれだと思います。
私にも好きなものがありますし、それは人生に潤いを与えてくれるものでもあるでしょう。
しかし、好きも高じ、それがゆえに社会生活や家庭に支障が生じ始めるとそれは依存症と呼ばれるものとなり、離婚の原因となりえます。
さまざまなものへの依存のお話を聞きますが、代表例はお酒の依存であるアルコール依存症が最も多く、次いでギャンブル依存症、ゲーム依存症、風俗通いやパパ活などの性依存症と続きます。
2. 依存症の特徴
離婚に至る依存症の特徴的な症状として、相談の際にお聞きするのは以下の内容が多いと感じています。
- 依存対象のためならあるだけお金を遣ってしまう
- 家族のための貯蓄、子どもの貯蓄でも内緒で使い込む
- 家族から金を盗む
- 家族に秘密で借金をする、家族が補填してもまた借りる
- 家族が依存を指摘したり止めようとすると暴れる、暴言を吐く、開き直る
- 依存対象のものを取り上げられると暴れる、暴言を吐く
- 何度も「止める」と言うが止められない
- 家族に内緒でまた依存を始めてしまう
- 生活全般においてだらしない(起きられない、昼夜逆転、仕事の欠勤、早退、遅刻、仕事が続かない、家事ができなくなる)
- 医師の治療を拒否する、勝手に通院を止めてしまう
これは離婚に至る依存症の典型的な所見です。
「止める」という夫や妻の言い分を信じ、何とか治療をしたいと願う家族の思いは何度も裏切られる結果、期待してはそのたびに裏切られることになる家族は精神的に疲弊していきます。
また、依存症は金銭の問題を伴うことが多いのも深刻な問題を引き起こします。
依存症の夫や妻は依存を継続するために金に糸目はつけません。
生活費はあるだけ使い込み、ときに家族の貯蓄、子どものための教育資金、子どものための貯蓄であっても内緒で使込んでしまうことがあります。
そのほか、内緒で借金を作り、払いきれなくなってから発覚するということもあり、経済観念の崩壊した夫や妻の振る舞いに、経済的にも家族が追い込まれていきます。
また、何よりも依存対象が優先される生活になるため、生活リズムが乱れ、家族と生活サイクルが合わなくなり、昼夜逆転の生活を送り、家事をしなくなる、家族に無関心になるといったことから、より、家族の不満は大きくなっていきます。
3. 依存症の夫・妻との別居、離婚
消費者金融の借金やクレジットカードのリボ払いは利率が高い一方、非常に借りやすいため、依存症の夫や妻がハマりやすい典型的な借金です。
また、ときに学資保険を担保にして家族に内緒で貸し付けを受けてしまう依存症の夫や妻も少なからず見てきました。
依存症の夫や妻は、自身が依存症であり、経済観念が歪んでいるとの自覚が乏しいため、そのような借金についても家族のためにした借金であると堂々と主張してくるケースが珍しくありません。
同居中に依存症の夫や妻が作った多額の債務は離婚後の再出発の妨げとなりかねません。
早期に別居することで財産分与の対象となりうるマイナス財産がそれ以上に増えないようにブロックすることは非常に有効な対策です。
また、依存症の夫や妻がいる家庭は、ときにお子さんの精神的な発達に悪影響を及ぼす場合があります。別居して依存症の夫や妻から適切な距離を取り、依存症の夫や妻がその依存から抜け、適切な状態にあることを確認しながら面会交流をするなど、無理に同居を継続せず、別居することによって健全な親子関係を作ることが好ましい場合も少なくないと感じています。
依存症の夫や妻が家族に及ぼす深刻な事態を防ぐためにも、早期の別居・離婚を検討していくことも必要です。
4. まとめ
当事務所では、アルコール依存症・ギャンブル依存症をはじめとした夫や妻の各種の依存症に悩み、別居や離婚を真剣に考えている夫・妻の支援を行っています。
ほかでは話せない依存症の家族の悩み、別居や離婚の進め方について、一度、お話されてみませんか。
初回相談は1時間5500円(税込、1時間のうち30分無料、30分有料)となっておりますので、お気軽にお問い合わせください。